ラブセン~V6とヒミツの恋~

ラブセンとは稀有な存在であったと認識している。

まずわたしは実在の人物、それもジャニーズ事務所のアイドルを取り扱った乙女ゲームの前例を知らない。(歴史上の人物である新撰組関連の2次元乙女ゲームは存在するが、ベクトルが違う)

公式サイドから正式にアイドルに恋をすることを認められるという、前代未聞、ギリギリの挑戦をしたのがラブセンだったのだと思う。

20周年コンサートに「ラブセンpresents」という名前が付いた、1年の予定のものが3年まで延長された。

この挑戦は確かな成功を納め、業界に新たな風を吹かせた。

 

ラブセンは、スタッフからV6への愛を感じる構成になっていたように思う。

剛健新本編の質実剛健掛け軸やシカにパンダ、岡田のゴリラネタ、長野くんのグルメネタ。またイベント「最高のお見合い」では最速で剛くんの3秒で人を判断する話が取り入れられていた。さすがに笑った。

 

こんなもの、V6を本当に好きな人でなければ作れない。

 

ラブセンスタッフの暴走に笑い、シナリオにときめき、ときに泣いた。

一日の始まりはVみくじだったし、辛いときわたしを救ってくれたのは優しいボイスの声音だった。

 

わたしはGREEの経営難がどうとかいう話は理解できないし、ただラブセンが終わる、その事実を受け止めることしかできない。

マナーの問題ではなかった」、つまり我々プレイヤー側に何か悪い点があったわけではないというラブセン公式サイドの言葉を信じるほかにない。契約満了によるサービス終了だったのだ。

もともと1年を予定していたものが3年にまで延びた。これはとっても、とってもすごいことだ。

 

とはいえ、どうして契約継続してくれなかったのか、という気持ちは1プレイヤーとして付きまとう。いつか終わるというのは確かにわかっていた。それを勝手に、もっと後だと思っていた。

2016年7月29日。TwitterのTLがラブセンというワードでざわざわしていて、急いでアプリを開いたら終了のお知らせが出ていた。そこからショックで何時間か頭はごちゃごちゃしていたし、未だにちゃんと、心から受け入れられてはいない。

終わりがくることを頭ではわかっていても、やはり寂しいものは寂しい。本当に寂しい!!!!!!

 

 

けれど、それでもわたしは次に何かがあることを祈って前に進むしかないのだと思う。

終わりの次ははじまりである。V6の新たな動き、嬉しい知らせを信じて待つ。それが今、わたしにできることだ。

 

 

プレイを初めてたったの半年ですがずっと幸せでした。

「バーチャルの世界にお金を使ってどうするの(笑)」という気持ちをずっと抱いて18年、形のないものにお金は払わないと決めていたのに人生で初めて課金したゲームアプリがラブセンでした。

そのお金の使い方を未だに後悔していないのは、ひとえにラブセン公式サイドの愛情溢れるイベント・ガチャ・シナリオのおかげだったと心の底から思います。本当にラブセンスタッフの皆さんには尊敬と感謝の念しか浮かびません。

V6を愛してくれる人たちが作ってくれたものだから安心してプレイしてお金を使って、「もう今月も未成年上限にいってしまう」なんて愚痴も幸せなものでした。

いつだって不満なんてありませんでした。ずっとずっとプレイヤーに寄り添ってくれるゲーム作りをしてくれていましたね。感謝こそあれど怒りなんて一つもありません。本当に、本当にありがとうございました。

ラブセンのない日を迎えることが怖くてたまらないけれど、最後のイベントは今まで以上に走ろうと思います。

V6を愛してくれて、プレイヤーのことを考えてくれて、本当にありがとうございました。ラブセン大好き!